東京都におけるトランクルーム利用料金に関する調査

調査対象データ

弊社がWeb等の公開情報から独自に取得した東京都内のトランクルーム（レンタル収納スペース） 店舗903件、広さ種類数6,909件のデータをもとに分析を行った。トランクルームによっては、賃貸マンションや賃貸アパートのように、月額で管理費や共益費を徴収する事業者もあることから、それらについては月額のトランクルーム利用料に加算し分析を行った。

なお、利用料金のデータは2018年10月迄に入手したデータであり、全ての利用料金データの取得時点が揃っているわけではない。また、言うまでもないが、東京都内のトランクルームを網羅しているわけではない。

屋内型トランクルームと屋外型トランクルームの分布

東京都を23区内と23区外に、トランクルームのタイプを屋内型、屋外型に分けて、集計を行った。表及び地図上のプロットからも明らかな通り、23区内では屋内型トランクルームが集中しており、23区外では、屋内型よりも屋外型トランクルームの方が多く分布している。

また、練馬区や足立区、大田区など、23区エリアでも市や他県と隣接している地域では、屋外型が多いことがわかる。

※広さ種類数は、店舗ごとの1畳、2畳等の広さの種類数を合計したもの

23区内トランクルームの1㎡当たり利用料金分布

23区内のトランクルーム利用料金を調べるため、１㎡当たりの利用料金を計算し、そのヒストグラムを作成した。同じエリアにある屋内型トランクルームと屋外型トランクルームの価格は、一般に屋内型の方が高くなることから、両者を分けて集計を行った。

グラフから分かる通り、屋内型のヒストグラムは裾の長い形状となっている一方、屋外型は平均周りに集中した形状となっている。屋内型については、地価や賃料の高い都心エリアにあるトランクルームの利用料が高いため、裾の長い形状を示す要因となっている。
これらのヒストグラム（分布）の基本統計量（平均値、標準偏差、最大値、最小値）は、次の表の通りである。

１㎡当たりの利用料金平均値については、屋内型は屋外型のおよそ2倍である。特に最大値を見ると、屋内型の利用料金が著しく高いことが分かる。標準偏差については、屋内型は屋外型のおよそ2.6倍であり、ヒストグラムの形状を基本統計量からも説明できる。
以上より、23区内の屋内型トランクルームの１㎡当たりの利用料金は、23区内の屋外型に比べて著しくばらつきが大きいことが分かる。

23区外トランクルームの1㎡当たり利用料金分布

グラフから分かる通り、23区内同様、屋内型のヒストグラムの方が屋外型よりも裾の長い形状となっている。但し、23区内のように利用料金のばらつきは大きくない。実際、基本統計量を計算してみると、次の表の通り、屋内型の標準偏差は屋外型の1.6倍であり23区内に比べばらつきが小さいことが分かる。

屋外型については、23区内外を問わず、１㎡当たりの利用料金の平均値、標準偏差は同水準であり、23区内外の差は大きくない。

トランクルーム調査レポート　Vol.1

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Self Storage Survey Japan Vol.1

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